犬が認知症になったら・・・獣医師が推奨する予防と対策

昔と比べて今では犬の飼育環境も良くなりつつあり、長寿命化が進んでいます。

ペット医療の進歩もあって昔のように病気で亡くなってしまうという犬もずいぶんと減りました。

しかし、長寿命化により現代ならではの病気が犬にも増えてきています。

それが「認知症」です。

人間の長寿命化が進んで認知症が増えたのと同じように犬にも同じ現象が増えてきています。

今回はそんな犬の認知症の症状やなってしまった場合の対策についてまとめました。

犬の認知症の主な症状

それでは、まず犬が認知症になってしまった場合、症状にはどのようなものがあるのでしょうか?

人間の認知症には、アルツハイマー型認知症やレビー小体型認知症、血管性認知症など認知症にも種類があると言われています。

中でもアルツハイマー型認知症が最も多く、犬も人も6割以上がこのアルツハイマー型です。

アルツハイマー病は映画の題材にも使われたりと、一般的にも有名な病名ですよね。

まず、人間がアルツハイマー型認知症によって生じる主な症状は、

  1. 新しいことを覚えることができない
  2. 過去の事を思い出せない
  3. 場所や時間が分からなくなってしまう
  4. 徘徊する

などの症例が主に挙げられます。

最初は単なる物忘れかなと思う人が多く、徐々に進行していきます。

では犬の場合はどうでしょうか?犬の主な症状を見ていきましょう。

  • 夜中に突然吠える
  • 徘徊する
  • モノにぶつかることが増える
  • 同じところを何度も行ったり来たりする
  • トイレの場所以外で排泄したりしてしまう
  • 名前を呼んでも反応しないまたは反応までに時間がかかる
  • 食べているのに痩せてしまう

犬の認知症は7才を超えると発症しやすくなると言われています。

7才以上で上記のような症状が確認できる場合は、早めに獣医師さんに相談したほうが良いでしょう。

犬の認知症の治療費はいくらくらい?

残念ながら現代の医学では人間、犬ともに認知症を完治する術はありません。

では犬が認知症になってしまった場合、どのような治療が行われるのでしょうか?

人間の場合は、進行を遅くするためにお薬が使われるのが一般的な治療法ですが、犬も同様にお薬による治療をすることになります。

他にできることは生活習慣の見直しや食事の見直しなどです。

認知症かどうかを調べるために、認知症チェックのガイドラインに沿って獣医さんが確認していきます。

そして症状に合わせてお薬の処方や生活習慣のアドバイスなどを受けます。

治療費に関しては動物病院ごとに診療費用が多少異なりますが、通院1日で検査や処置を行った場合5,000円ほどかかります。

ただしこの費用はペット保険に入っていた場合になりますので、ペット保険に入っていない場合はさらに費用が加算されます。

高齢の犬は診療費用が高くなる傾向にあるため万が一に備えてペット保険に入っておいたほうが良いでしょう。

認知症の場合は経過観察のため定期的に通院しなければいけませんので、毎月医療費が発生すると考えておきましょう。

犬の認知症を予防する方法

犬の認知症を予防するためにはどのようなことを心がければ良いのでしょうか?

認知症対策として行えることをまとめておきます。

散歩コースを変えて散歩する

散歩コースを変えることは犬の脳を活性化させるために役立ちます。

いくつかコースを作っておくと良いでしょう。

運動する場所を変えてみるのもおすすめです。

例えば月に1回ドッグランに行き思い切り走り回らせてあげるなどが効果的です。

触れ合う時間を作る

犬と触れ合う時間を作りましょう。スキンシップはおすすめです。

最近は犬と一緒に行うドッグヨガも人気です。

飼い主さんの運動不足も解消できますよ。

待てやお座りなどをゲーム感覚で行う

犬の脳を活性化させるために、待てやお座りなどを毎日実施するというのもおすすめです。

ゲーム感覚で楽しんでみてください。

サプリメントを活用する

犬が認知症になってしまった場合、サプリメントをお勧めされることがあります。

予防にも使えるサプリメントなので普段から摂取しておくと良いでしょう。

DHAやEPAは犬の認知症対策におすすめです。

他にも抗酸化作用のある成分、ビタミンEやビタミンC、ポリフェノールは良いとされています。

最近はドッグフードにこれらの栄養素を配合している商品もありますので、そのようなものを選ぶのも良いでしょう。

認知症になりやすい犬の特徴

認知症になりにくい犬となりやすい犬がいるそうです。

実は獣医界の研究では、洋犬より日本犬のほうが認知症になりやすいとされています。

また日本犬の血をひいているミックス犬についてもかかりやすいとされています。

国内の調査によると認知症にかかってしまった犬の83%が日本犬だったという調査結果も出ています。

しかし日本犬以外でも認知症になるリスクがゼロというわけではありません。

日本犬のほうがはっきりと症状が出やすい、発症していると分かりやすいということです。

犬の認知症が発症しやすい年齢は11歳くらいから、13歳では急増傾向にあるそうです。

日本犬がかかりやすいとされている理由として食事が挙げられます。

昔はドッグフードを与える習慣が無く、人間の食べるものと同じものを犬に食べさせていました。

そのためどうしても塩分過多、栄養不足になりやすく長生きする犬は少なかったのです。

それらが変化し、現在はドッグフードを与えるようになっていますが、これが日本犬の老犬にとってうまく体で代謝できないことから認知症になりやすいと言われています。

長生きできるようになっていますが、体はそれに対応しきれていないのです。

しかし、ドッグフードに含まれているタンパク質を牛由来や乳由来のモノから魚由来のものに変えるだけで認知症リスクを下げることができると言われています。

肉由来や乳由来に比べると代謝しやすいからです。

日本犬を飼われている場合、認知症のリスクは高くなるとされていますが、予防策もありますので不安にならず対応していきましょう。

まとめ

犬の認知症について症状や治療法、予防策などをご紹介しました。

犬の認知症は残念ながら根本的に解決できる治療法はありません。これは人間も同じですね。

早期発見により進行を遅くすることができるというものです。

大切な家族の一員ですからいつまでも元気でいて欲しいですね。

普段の生活で予防策として実践できることは始めておきましょう。

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